リオデジャネイロ州交通局長は直ちに、「リオデジャネイロの市民は中国製の地下鉄車両に非常に満足している。ある乗客は中国製の車両に乗車するため、次の列車を待つほどだ。これらの中国製の列車はデザインが美しく、安定的で快適で、省エネ型で環境にやさしいため、五輪線で広く活用されている」と回答した。
李総理はこれに喜び、「これは中国製の設備のチャンスであり、試練でもある」と語った。
【中国設備製造業展に出席】中国産業、世界競争の試練を迎える
リオデジャネイロ地下鉄からリオデジャネイロ港に向かう途中、やや矛盾した景観が広がっていた。旧市街地は趣深く、新市街地は現代的で賑やかだったが、街道沿いには壁の剥がれた建築物、さらには取り壊し中の危険家屋もあった。
ブラジルは大規模な改築工事中で、インフラ整備を強化している。リオデジャネイロはその縮図だ。リオデジャネイロ州知事は李総理に対して、「ブラジルは列車、地下鉄、フェリーボートなどの設備を、入札によって調達している。これらの設備は、もう30−40年も交換されていない」と話した。
リオデジャネイロで開幕する中国設備製造業展覧会が、李総理の同日の2番目の目的地となった。
李総理は同日午前10時40分、リオデジャネイロ州知事とブラジルの3名の高官に付き添われ、中国設備製造業展覧会の開幕式で式辞を述べ、共にテープカットを行った。展示内容は鉄道・レール交通、電力、通信、金融などの10分野に分かれ、中国国内の設備製造業の最高水準を示した。李総理は式辞の中で、「中国はブラジルに高品質の設備製造製品を輸出するほか、現地に工場・生産ラインを新設し、現地人の雇用機会を創出したい」と述べた。
李総理は、「中国とブラジルの生産能力をめぐる協力は、長所の協力、環境保護の協力、巨人の協力であり、大きな成果を生むことは間違いない」と語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年5月22日