これは、インターネットが持つ感情的思考、集中排除・分散化、体験経済、体験の共有といった特徴とも一致する。女性は本来、感性、多元化、共有を好むといった特徴を持つことから、インターネットでの起業により適している。
アリババ・エコシステム内のデータ分析によると、中国最大のECサイト・タオバオ(淘宝網)のプラットフォーム上で、女性店主の割合は50.1%を占め、わずかな差だが男性店主を上回った。また、タオバオのプラットフォームにおける取引の46%が女性起業家によるものだ。女性起業家は今や、アパレルや化粧品など女性向けの分野のみならず、デジタル製品や家具など、男性が得意とする分野にまで徐々に進出している。全国の分布を見ると、遼寧省、吉林省、黒竜江省、四川省、重慶、香港、台湾では女性の起業家の割合が特に高かった。
女性ネット起業家の平均年齢は32.6歳と、オフラインで起業する女性の平均年齢47.6歳よりも15歳若く、18歳から29歳の女性起業家が61%を占める。つまり、80後(1980年代生まれ)、90後(1990年代生まれ)の創業意欲が最も強いことがわかる。
「人民網日本語版」2015年5月22日