天津大学はこのほど、新型ロボットを開発した。このロボットは家屋の構造の安全リスクを迅速に診断でき、家屋の「医師」と呼ばれている。科技日報が伝えた。
天津大学の3人の学生が、約半年の時間を費やしこのロボットを開発した。このロボットは上下の二枚の「円盤」で出来ている。下の円盤は建築物の壁を伝った移動とロボットの固定を担当し、上の円盤には検査設備が取り付けられている。
このロボットの特徴は、診断の際に建築物を傷つけない点だ。粘着性材料により建築物の表面に吸い付き、遠隔操作で移動する。移動中に内蔵されている探知機が反射したパルスから、建築物内部の欠陥の位置や大きさを判断し、建築物を損ねることはない。大きさは普通の皿と同じ程度で、動力装置は同類のロボットより軽量化されている。燃費性能が高いほか、前進やカーブもスムーズだ。開発チームのリーダー、天津大学機械学院の龐浩さんは、「粘着性材料を使うことで、このロボットに死角がなくなった。ロボットは複雑な建築物の表面でも自由自在に移動でき、さらには天井で『逆立ち』しながら作業することも可能だ」と説明した。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年5月29日