A株:拡張の余地を残す
指数が短期的に急騰し、5月末に大幅な調整があり、バブル拡大の予兆が見られる。しかしJPモルガンは、A株市場そのものの特徴、その他の国際市場およびかつての強気相場の状況と比較した上で、A株の短期的な将来性を楽観視している。
李氏は、「最新データによると、A株指数は近い将来、MSCIに組み入れられる見通しだ。しかし中国上場企業が全体に占めるウェイトは依然として低く、中国経済の世界経済における地位にふさわしくない」と指摘した。
中国は世界2位の経済体で、世界経済の25%を占めている。しかしMSCI新興国株価指数(MSCI EM)に占める比率は25%、MSCI世界株価指数(MSCI ACWI)に占める比率は2.5%のみで、日本の8.73%、英国の7.98%を下回り、米国の56.79%を大きく下回る。これらの数値は、中国株式市場に十分な発展および拡張の余地が残されていることを示している。
李氏はA株の現在の株価収益率について、「現在のA株の収益率は約18倍で、前回の強気相場で上海総合指数の収益率は43倍に達した。ゆえに今回の強気相場で6000ポイントに達したとしても、収益率はようやく20倍ほどで、健全的だ。将来的に6000ポイントに達する見通しだ」と予想した。