外資系金融機関、A株の投資価値に期待
李氏は、「JPモルガンは5月5日に、中国株を買い増しした。これは中国国内の流動性の向上、中国人民銀行の政策の革新、不動産取引量の増加、資本勘定の改革加速の将来性によるものだ」と説明した。
李氏は最も印象深い点について、「外国人投資家のA株投資の意欲はかつてないほどだ。A株投資は以前は単なる概念的な投資であり、A株市場に投資価値があっても投資できなかった。また当時のA株市場は、国際指数に組み入れられていなかった」と話した。
適格外国機関投資家(QFII)の投資上限が引き上げられ、香港と大陸のファンド間の投資も拡大している。ゆえに外国人投資家にも今年、実質的な変化が生じる。李氏は、「人々はより楽観的になっており、静観するだけではなく行動に移そうとしている」と述べた。
また李氏は、「深港通(深センと香港の株式市場の相互乗り入れ制度)が下半期に開放され、中国本土への投資ルートを拡張すると見られる。多くの指数発表機関がA株を関連する指数に組み入れることを検討しており、大量の資金が中国証券市場に流入することになる。世界の投資家が深セン証券取引所の中型株の投資チャンスに興味を持っていることから、より大規模な資金流動を促すために、深港通の投資上限は滬港通(上海と香港の株式取引の相互乗り入れ制度)を上回ることになる」と分析した。
李氏は、「JPモルガンは中国経済の発展の潜在力に依然として自信を持っており、適時かつ効果的な政策の働きかけと影響、および国内投資市場と国際市場の効果的な結びつきに伴い、国内の経済・産業・株式市場が理性的な投資と発展の軌道に乗ることだろう」と語った。