アジアインフラ投資銀行(AIIB)の参加国57カ国による首席交渉官会合が5月20日から22日までシンガポールで開催された。中国財政部は5月22日、各国は「AIIB規約」について合意し、6月末に北京で調印式が開かれると発表した。50%以上の投票権を持つ10カ国の承認が集まれば、AIIBは2015年末までに運営開始する。
中国が主導するAIIBは世界銀行、アジア開発銀行、その他国際金融機関と異なり、よりスリム化された構造で高効率な業務運営を保障し、開放度もより高いものとなる。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナルはAIIB規約及び情報筋の話を引用して、AIIBの投票構造によって、組織最大の出資者である中国が重要な事項に対して拒否権を持つことが可能で、発展途上国にもより大きな発言権が与えられると伝えた。国際通貨基金(IMF)や世界銀行と比べ、発展途上国の地位が向上される。中国がこの2つの国際組織と長年交渉した結果、発展途上国はより大きな発言権を獲得した。