AIIBの投票権は参加国の出資額、経済規模に基づいて複雑な公式で算出され、基本投票権以外に、創設メンバー国にはさらに600票を与える。これでアジア太平洋地域諸国は少なくとも75%の投票権を持ち、他の国際金融組織と比べ、比較的小さいアジア諸国はより大きな発言権を持つことになる。
ウォール・ストリート・ジャーナルによると、中国が資本金1000億ドルのうち297億8000万ドルを出資する。投票権算出公式に基づけば、中国が約25%~30%の投票権を与えられる。これで、中国は構造、メンバー、増資、規約で定められた75%という絶対多数が必要なその他の重要事項で拒否権を持つことになるという。