ニュージーランドと韓国の中央銀行が11日、市場の予想に反して政策金利引き下げを発表した。引き下げの原因の1つが「円安」だ。中国証券報が報じた。
5月19日以降、1ドル=119円から125円以上にまで、円安がさらに進んだ。今月5日には、円相場が一時1ドル=125円台後半をつけ、およそ13年ぶりの円安ドル高水準となった。日本との貿易が盛んなアジアのいくつかのエコノミーは、円安の影響を受け、デフレスパイラルに陥るなど、経済悪化の圧力が拡大し、緩和政策に踏み切っている。
アナリストは、「デフレリスクが拡大するなら、世界のさらに多くのエコノミーが緩和政策に乗り出すだろう。『今年のいずれかの時期に利上げを始めるのが適切だろう』との見方を示している米連邦準備制度理事会も、開始時期を遅らせる可能性も排除できない」と分析している。