ニュージーランドも利下げ
ニュージーランド準備銀行(RBNZ、中央銀行)も同日、市場の予想に反して、政策金利を3.50%から3.25%に引き下げた。ニュージーランドが利下げを実施するのは、2011年3月以来約4年ぶり。ドイツ銀行のアナリストは、「RBNZは7月にも追加緩和を実施する」と分析している。ニュージーランド銀行のアナリストも、「7月に追加緩和し、9月にも追加緩和する可能性は50%」と見ている。
RBNZのグレーム・ウィーラー総裁は、「弱いインフレ圧力と、見込まれる需要低迷を踏まえたうえで、中期インフレ率を中銀の目標レンジ中央に向かわせるため、利下げを実施した」とし、追加緩和にも含みを持たせた。
また、「昨年中期から、ニュージーランドは、輸出商品の価格下落が続いている。特に、乳製品の価格が下落しているのに対し、石油価格が高騰しており、住民収入の成長が鈍化し、インフレ圧力が下がるリスクが高まっている。ニュージーランドのインフレ率は比較的低く、経済成長のポテンシャルが大きい。その他、輸出商品の需要低迷と価格下落が原因で、ニュージーランドドルが今年4月の高値から約7-8%下げたが、さらに下げる余地があると考えている。ドルに対してニュージーランドドル安にすれば、ニュージーランド経済を安定させることができる」との見方を示した。
RBNZは11年3月に政策金利を3%から2.5%に引き下げ、それから3年後の14年3月以降、4度にわたって利上げを実施し、金利は3.5%になっていた。(編集KN)
「人民網日本語版」2015年6月15日