日本は、2011年より経済低迷の兆しが現れ始め、更に2014年の第3四半期より技術的な景気後退に陥った。14年第4四半期のGDPが前期比0.4%増となったことにより、14年通年のGDPはマイナスとはならなかったが、経済回復の見込みは依然として厳しい。IMF(国際通貨基金)は今年4月の報告書「世界経済見通し(WEO、World Economic Outlook)」で、2015年日本の成長率展望値を1%と予測している。
厚生労働省の統計によると、一般的な中流階級の家庭では定年後夫婦ふたりの年金受給額は月あたり21.8万-23万円だ。現在の物価のもとで、この金額だけではとても余裕のある生活を送ることはできない。