中国の李克強総理は6月15日、中国核電工程有限公司、中国工業・情報化部を視察し、座談会を開いた。李総理は、「中国の製造業は国家の総合的な国力の向上に多大な貢献を成し遂げたが、中国は国際分業において依然として低・中の水準であることを認めなければならない。『中国製造2025』を実施し、製造業の『大』から『強』への変化を促す。一般消費財の他に、高い技術力を含む大型設備などの先進製造業で、勇敢に前進する必要がある」と強調した。
これと同時に、次の4つの新たな取り組みが発表された。(1)創業・革新の奨励により、アイデア・デザインを生産・製造に移す巨大な潜在力を引き出し、製造業と現代サービス業の深い融合を促す。(2)業界を跨ぐ融合のチャンスをつかみ、ビッグデータ、クラウドコンピューティング、モノのインターネットなどの技術の、製造業の全産業チェーンにおける集約・活用を促し、製造モデルの変革を推進する。(3)一連の先進的な基礎技術を把握し、重要基礎部品の品質・性能および重要基礎材料の製造能力を引き上げる。(4)省エネ・環境保護産業の発展に力を注ぎ、産業の効率とクリーン生産水準を引き上げる。