中国証券業協会副会長の王旻氏は、「債券市場のための、全方位的総合サービスのインターネットプラットフォーム」と題する講演を行った。同氏によれば、中国債券市場の問題の本質は、各種市場の主体や債券所有者に対し、組織とインフラが相応の金融サービスを提供できるどうかにかかっていると指摘。現在の制度建設は、債券市場の流動性に対する解決策の提供が含まれるべきだと主張した。 元
財政部財政化学研究所所長の賈康氏は、債券市場の近年の成果は肯定的に評価できるとした。「地方債は、長年の模索を経て『予算法』という枠組みができた。資産の証券化もかなりの発展を見せた。国債先物取引は十数年の中断を経て再び運用が開始された。
しかし一方で、債券発行はその規模を利用しきれていない問題も残る。この面において、我々は焦りすぎてはいけない。しかし現在の明快な法律の枠組みの中で保守に走り過ぎてもいけない」と語った。
フォーラムでは15人の業界の有名研究者が円卓会議に参加した。「新常態」に入った穏やかな経済成長下で、いかに債券市場を構造改革していくか、どのように効率を上げ、チャンスとリスクのバランスを取るかなどについて活発な意見が交わされた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年6月23日