11年の期間、1000万回の試験、150GBのデータの蓄積、1億元の投資――中車株洲電力機車研究所(以下「同社」)が、第3世代レール交通けん引技術「永久磁石同期電動機けん引システム」(以下「同システム」)の開発に成功し、100%独自の知的財産権を手にした。これは中国の高速鉄道が市場を制するための重要な武器だ。
長沙地下鉄1号線で使用される永久磁石同期電動機が、2015年5月16日に交付された。
中国工程院院士、同社総経理の丁栄軍氏によると、同社が開発した時速500キロの高速列車に用いられる出力690kWの同システムは、小ロット生産を開始する。これは中国がドイツ、日本、フランスなどの国に続き、同システムの技術を把握した世界有数の国になったことを意味する。
丁氏は、「中国が100%独自の知的財産権を持つ同システムは、すでに実用化の一歩目を踏み出した。中国レール交通の『永久磁石けん引時代』がついに到来した」と話した。