馮氏は、「参考可能な資料がなく、開発や実験に用いる関連設備も不足していた。当社は石橋を叩いて川を渡るしかなかった。多くのデータは、原始的で愚かな手段に頼らざるを得なかった。例えば電動機の加熱試験をやるとなると5−6時間かかり、温度制御データを取るため人員がその全過程を記録しなければならなかった。このようにして、徐々に蓄積していった」と振り返った。
同社の首席設計専門家の李益豊氏は、『中国経済週刊』に対して、「瀋陽地下鉄で使用されている永久磁石同期電動機の出力は190kWだが、時速500キロの高速列車の出力は690kWに達し、かつ高速運転を維持する。これはけん引システムの安定性や信頼性などにとって、大きな課題となる。電動機の設計は、衡山を登り終えてからエベレストを登頂するようなものだ」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年6月24日