地下鉄から高速鉄道へ 同システムは業界内で「列車の心」と呼ばれており、その性能は列車の動力の質、エネルギー消費、制御の特性を決める。また列車の経済性・快適性・信頼性に影響を及ぼすため、省エネ・アップグレードの鍵とされる。
世界のレール交通車両けん引システムの第1世代は直流電動機けん引システム、第2世代は70年代に始まる交流非同期電動機けん引システムで、現在主流の技術だ。
同社副総経理の馮江華氏は、「レール交通けん引技術にとって、同システムは一つの革命だ。同システムを手にした者が高速鉄道の発言権を手にする」と語った。
同システムは列車の動力システムで、変流器と電動機で構成される。そのうち変流器は列車の心臓、電動機は筋肉だ。変流器は動力伝達を行い、電気エネルギーを機械エネルギーに変え、列車の安定運行を促す。 シーメンスやボンバルディアなど世界的な設備製造メーカーは、同システムの開発に取り組んでいる。中国はこの新たな分野で出遅れていない。