英経済紙は、「米中、対抗を回避すると誓う」と題した記事の中で、「中国の汪洋副総理は、中米双方は協力しない、もしくは全面的に対抗した場合の犠牲に耐えられないという見解を示した」と報じた。汪副総理は、「両国首脳は、対抗は消極的なゼロサムゲームであり、双方が多大な犠牲を強いられ、世界も損失を被ることを忘れてはならない」と発言した。米国のバイデン副大統領も類似する観点を示し、「激しい競争が存在し、相違点もある。これは国際関係の本質だ。我々は重要な問題で一致できないが、協力を停止すべきというわけではない」と述べた。韓国YTNテレビは、「今回の対話は、協力と対立が共存する中米関係の両面性を再び示した」と評した。
ロイター通信は、「中米戦略・経済対話が閉幕し、双方は協力と食い違いを認めることを強調した。双方は両国関係の積極的な面を強調したが、サイバーセキュリティや海の安全などの議題では、溝を埋めることができなかった。楊潔チ国務委員は、両国はサイバーセキュリティの協力を行うべきだと指摘し、米国政府に対して南中国海問題で公正で客観的な立場になるよう呼びかけた。鄭沢光外務次官補は24日、中米は一部の問題で食い違いを残しているが、議論を掘り下げることでこれをコントロールし、協力を展開する有効な手段を見つけることができると述べた」と伝えた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年6月26日