国家統計局の盛来運報道官
6月の貿易の回復も予想を上回った。輸出の前年同期比伸び率が4カ月ぶりにプラス成長に転じ、輸入の下げ幅も今年最も低い数値となった。貸出関連のデータも6月に回復し、新規人民元建て貸出と社会融資は今年最高水準に達した。中央銀行による金融緩和の加速の効果が現れ始めていると見られる。
中国国際金融有限公司(中金公司)の梁紅チーフエコノミストは、「今後2−3カ月に渡り経済活動の安定化がより顕著になり、第3四半期から第4四半期にかけて緩やかな回復軌道に乗る。今年4、5月以来の持続的な金融緩和により、前月比GDP成長率は第3四半期に最も高くなる見通しだ」と指摘する。
また、中国の経済成長率が過大評価されているではないかとの質問について、「西側諸国は経済成長率を最終生産物法に基づき導き出しているが、中国の場合は生産法だ。中国は経済成長率を計算する際に、一連の価格指数に基づき控除を行っている。海外の最終生産物法の控除の理論を生産法に用いるならば不適切だ。しかし中国の一部の価格指数にはまだ不備が存在し、今後さらに改善していくことになる」と、国家統計局の盛来運報道官が記者会見で述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年7月15日