李総理はこの度の欧州訪問期間中、生産能力をめぐる中欧協力の強化を呼びかけ、グレードアップ版中欧経済協力のために青写真を描いた。生産能力をめぐる中欧間の国際協力の重点分野には、双方の発展戦略をマッチングしながらインフラ整備協力で突破点を見つけること、設備製造を重点に第三者協力で進展を得ること、産業投資のニーズに適応し金融協力で突破を図ること、貿易投資自由化のレベルアップで突破点を見つけること、の4つがある。
長期発展戦略における中国・EU連携を推進するために、李総理とEU首脳は中欧共同投資基金、中欧相互連結プラットフォーム、中欧投資協定の設立といった問題について幅広く意見を交換した。
目下、中国とEU諸国はともに産業構造のグレードアップに力を入れている。「中国製造2025」戦略は「ドイツ工業4.0」、「新工業フランス」、「英国製造2050」などの戦略と目標が類似しているため、双方の協力余地が大きい。また、中国が提唱した「アジア相互連結」戦略もEUの汎ヨーロッパ交通ネットワーク、中欧陸海高速ルート、新ユーラシア・ランドブリッジなどのインフラプロジェクトと多くの共通点を持っている。中国の「インターネットプラス」戦略は欧州の単一デジタル市場の構築、欧州スマートシティの建設といったプロジェクトも相互促進することができる。上記分野における中欧の全面的戦略連携が実現できれば、双方の経済・貿易関係の発展に新たな活力を注ぐことになる。