華泰期貨有限公司のアナリストである王剛氏は、「これまで強気だった上証50指数は昨日の暴落で最大の下げ幅を記録し、市場の自信が崩壊した。自信と心理的な面から分析すると、上証50指数は国家による市場救済および指数維持の重要な標的であったが、昨日の暴落で国による介入はなかった。これは市場の自信に大きな影響を及ぼし、その他の銘柄もこれに続き暴落した。また上証50は前回の市場救済以来、その他の指数と比べて堅調な推移を維持していた。今後大きな政策による好材料がなければ、相場の下落が続く。上証50は下落の誘因に過ぎず、市場そのもの流動性、景況感、リスク選好、利益増などの総合的な要素による影響が、調整の主因となっている」と指摘する。
モルガン・スタンレー華鑫基金研究管理部の斉興方氏は、「今回の暴落を受け、投資家は主に新規流入資金の出処を懸念している。供給の面から見ると、流動性は十分で、市場の資金は不足しておらず、一部のレバレッジ取引が制限を受けているだけだ。レバレッジ取引の制限は、新規資金の流入を遅くするだけで、その流れを変えることはない」と分析した。