中国経済の「失速」は世界全体の不利益に=南アフリカ専門家

中国経済の「失速」は世界全体の不利益に=南アフリカ専門家。 米国の量的緩和政策(QE)終了と国際原油相場変動の影響を受け、 BRICS諸国(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)の経済成長はいずれも伸びが鈍化している。BRICS経済は以前の水準に回復可能だろうか…

タグ: 産業構造 一帯一路 南アフリカ

発信時間: 2015-08-04 16:35:47 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

米国の量的緩和政策(QE)終了と国際原油相場変動の影響を受け、 BRICS諸国(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)の経済成長はいずれも伸びが鈍化している。BRICS経済は以前の水準に回復可能だろうか?

南アフリカ安全保障問題研究所執行理事などを務めるヤコブスカ・シリアス氏は今後の見通しについて、BRICS諸国のうち中国経済だけが比較的良好な成長ペースを維持していると指摘。中国経済の「失速」は望まないとし、中国経済の成長鈍化は世界全体に不利益をもたらすとの認識を示した。

BRICS諸国の経済成長が外部要因の影響で鈍化するなか、このような時こそ諸国は一致団結して試練を乗り切る必要がある。国際エネルギー価格の変動はエネルギーの消費構造を変える契機になるとし、BRICS諸国はこれを機に新エネルギーの発展に取り組み、気候変動問題の解消を図るべきだとしている。

同氏はまた、南アフリカの経済成長は難しい局面にあるが、政府は早期回復に努めていると語る。南アフリカの経済成長率は現時点で2%前後だが、5%を上回る水準に引き上げる必要がある。電力問題の早期解消や産業構造の調整、一連のプロジェクトの計画実行などを通じて、2020年までに経済成長の実現を目指す。このほか、労働力の構造的不均衡も経済成長鈍化の要因の一つだと指摘する。

中国が提唱する「シルクロード経済ベルト」と「21世紀海上シルクロード」開発を推進する「一帯一路」構想については、南アフリカにも恩恵をもたらすとの見方を示した。南アフリカはインフラ整備の遅れや電力の供給不足など成長余地は大きいが、一方で中国はこの分野で世界でも高い水準の経験と技術を有する。また、南アフリカの工業化実現は中国を手本にしたものだと指摘。BRICS諸国のなかで南アフリカと中国の経済成長は大きな開きがあるとし、南アフリカ経済の今後については熟慮を重ねるべきだと語った。

統計によると、中国と南アフリカの2014年の貿易額は603億米ドルに上る。うち、中国から南アフリカへの輸出額は157億米ドル、南アフリカから中国への輸入額は446億米ドル。南アフリカは5年連続で中国のアフリカでの最大の貿易相手国となった。また、中国は6年連続で南アフリカ最大の貿易相手国であるとともに、最大の輸出市場、最大の輸入元でもある。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年8月4日

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