米ニューヨーク(NY)連銀のウィリアム・ダドリー総裁は12日、中国の経済状況が当局の予想を下回れば、人民元の基準値引き下げは適切かもしれないとの見解を示した。米連銀の高官が人民元の相場調整について公式に反応を示したのはこれが初めてだ。新華網ワシントンが8月13日に伝えた。
ダドリー総裁は同日NYで行われたイベントで、「中国経済が、同国の当局者が想定している以上に軟調となっているのであれば、通貨の調整は不適切な措置ではないだろう」と発言した。
ダドリー総裁はさらに、「中国で起きている事は、世界のその他の地方にとって重大な意義を持つ。中国はその他の国の需要に対して大きな影響力を持ち、大口商品価格にとっても重要だ。しかしながら、中国の人民元相場の調整に関する影響について、結論を導き出すことは時期尚早だ」と述べた。