◆ ロボット社会に対する課題仕事柄、文章を書く機会が多い。昔はすべて原稿用紙に手書きで書いていたものが、最近ではパソコンでキーボードを叩くことが習慣になり、手で文字を書く機会は減った。そのためか、いざ漢字を書こうと思っても思い出せず、実際に書けないことも少なくない。人間も頭や体を使わなければ、次第に退化していくものだと身をもって感じている。本来は人間の補助的機能として生み出されたロボットだが、いつの間にか「便利」という言葉の下、すべての作業をロボットに行わせ、電子頭脳の進化とともに記憶や判断までもロボットに頼ることになるのではないか。そうなると、人間の運動機能や考える力が衰えてしまうのではないかと危惧してしまう。
また、ネット社会の問題として、タブレット端末やスマートフォンの普及によってネット依存症なる病気が蔓延し、生身の人間や一般社会になじめない若者も増えている。人間が利用すべきロボットだが、逆にロボットに人間が使われる社会にならぬよう、使うべき人間が意識をもってロボット社会を考える時代になっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年8月24日