「李総理の英知と誠実さが、非常に印象深かった」――。物流施設の開発、運営管理のリーディング・グローバル企業である米プロロジスのハミードモガダム会長兼CEO(最高経営責任者)から、中国の李克強総理の手元に1通の手紙が届いた。
李総理は今年6月9日、「第3回世界CEO円卓サミット」に参加するために北京を訪れたグローバル企業のCEO代表らと面会。中国経済、中国製造2025、対外開放政策、グローバル生産能力の協力促進などに関するCEOらの質問に対し、李総理は一つ一つ丁寧に回答した。その後、モガダム氏を含め、面会に参加した複数名のCEOから感謝の手紙が送られている。
モガダム氏は手紙で、「総理はCEO一人ひとりの考えや質問を正確に把握し、的確な答えを示した」と称賛。「ここ数年にわたって中国の社会や経済分野で起きた変革を深く感じており、中国の改革・開放は、必ず新たな、より高い段階へまい進する」と述べた。
「中国製造2025」をめぐる李総理の解説も、面会に参加したCEOらに深い印象を残した。
世界最大の鉱業会社・BHPビリトンのアンドリュー・マッケンジーCEOは手紙で、多くの国がサービス業の発展推進を急ぐあまり、生産効率の向上と経済成長を図る上で製造業が果たすべき役割を過小視していると指摘。これを踏まえ、「総理が提唱する『「中国製造2025』は『インターネット+』などの戦略と融合し、中国の金融改革、政府機関の簡素化を推し進め、イノベーションの促進と製造能力の向上につながる」と評価した。