8月21日午前、一風変わったウエイターが中南海に現れた。背は高くないが、一人で料理を届けたり、空になった皿を回収したりなど様々な仕事ができる。常に笑顔で、辛い仕事でも恨み言を言わず、流暢な標準語を使いながらメニューにある料理を説明する。
このウエイターは労働模範の代表などではない。中国が自主開発したスマートロボットなのだ。この日の午後、国務院は第1回専門講座を開催した。テーマは「先進的製造と3Dプリンター」である。中南海にはロボット以外にも3Dプリンターで作った宇宙産業部品や医療機器などが展示された。
これは政府が初めて行う専門講座であり、李克強総理や副総理、国務委員のほか、国務院の各部門、中央企業、金融機関の主要な責任者が受講した。人民網の取材に対し司会の盧秉恒氏は、「総理たちは非常に真剣で、様々な質問をした」と答えた。同氏は中国の機械製造や自動化の分野で著名な科学者で、3Dプリンター分野では唯一の中国エンジニア学士院の会員である。