人民銀行チーフエコノミストの馬駿氏は「『同時引き下げ』措置そのものが、中国の責任ある大国としての役割を体現している。近頃の世界金融市場の過度な起伏は、期待などに反映され中国と世界経済に影響を及ぼし、一部の国家の金融安定にも影響を及ぼす恐れがある。『同時引き下げ』により、国内外の市場の期待を安定させることができる」と指摘した。
新興市場が軒並み通貨下落に陥り、株と債券が急落する「経済の嵐」の時期に、人民銀行が措置を講じたことは、国際金融情勢にとっても好都合だ。徐洪才部長は「米国の利上げは間もなくに迫っている。QE(量的金融緩和)が終了すれば、人民元為替レートが直面する圧力はさらに大きくなる。複雑で変化に富む外部金融環境により、中国の人民銀行は重要措置を講じて市場と期待を安定させざるを得なくなっている」と指摘した。(編集SN)
「人民網日本語版」2015年8月26日