上半期の経済状況が発表されたばかりだが、現在、下半期の中国経済のデータが更新され続けている。完全な統計データになってはいないが、現在までに14の省で1~7月の対外貿易の輸出入総額と成長率が発表されている。そのうちマイナス成長は5か所で、総額では広東省が引き続き1位、成長率の高さでは貴州省が1位となった。
強みとされてきた分野の減少が深刻
税関の統計によると、1~7月の中国の輸出入総額は13兆6300億元で、昨年同期比で7.3%の減少となった。そのうち輸出は7兆7500億元で0.9%の減少。輸入は5兆8800億元で14.6%の減少だった。貿易黒字は1兆8700億元となり、前年同期比で倍増した。
中国ではコンピュータや電子系、紡績服飾系の製品の加工貿易輸出が伝統的に強いとされてきた分野だが、データで見る限り、これらの輸出増加率は今年になって大きく落ち込んでいる。コンピュータや電子系部品の輸出額は前年同期比で138億2200万ドル減少している。一方、携帯とその部品の輸出額は100億4700万ドル増加したため、それらを合わせて約38億ドルの減少となった。1~7月の紡績服飾系の輸出も前年同期比で71億7600万ドルの減少となった。