これは、中国の輸出加工貿易が急速に変化していることを意味する。国内労働力コストの高騰に加え、メーカーが低廉な労働力市場を持つ東南アジアなどへ移動していることから、中国では加工産業の流出現象が生じている。中国では新たな経済成長エンジンが求められており、「中国製造2025」など産業のバージョンアップが喫緊の課題となっている。
広東省が引き続き貿易総額で1位
完全な統計データではないが、現在までに14の省で1~7月の対外貿易の輸出入総額と成長率が発表されている。貿易総額では広東省が引き続き1位だった。同省の輸出入総額は3兆3900億元で、前年同期比で1.8%減少した。これは中国国内輸出入総額の24.9%を占める。内訳は、輸出が2兆1200億元で3.3%の増加。中国国内輸出総額の27.3%を占める。輸入は1兆2700億元で9.2%の減少。中国国内輸入総額の21%を占める。