「中国経済の現況は不安を感じさせるものだ。しかし多くのエコノミストは、パニックに陥る必要はないと見ている」米CNNは、8月26日『慌てるべきではない。中国に課題はあるものの、危機はない』と題する記事を掲載し、こう述べた。
中国の株価はたしかに大きく値下がりした。6月の高値以来、下落率が40%以上に達し、政府の買い支えも水の泡に終わった。しかし忘れてならないのは、中国の株式市場はそれまでに長期間の値上がりを続け、その上昇幅は前年同期に比べ35%も上昇していたということである。
そしてさらに重要なことは、中国の株式市場の動向は中国経済に対してなんら影響を与えないということだ。英Capital Economicsコンサルタントのアジアチーフエコノミスト・mark williamsも「投資家は中国経済のリスクに過度に反応している。株価市場のバブル崩壊と中国経済の実態はなんら関係がない」との見解を示している。