エコノミストや官僚は、2022年の冬季五輪は大きなチャンスであり、中国がクリーンでバランスの取れた発展が可能であることを証明するチャンスであると述べている。香港メディアが伝えた。 香港紙「南華早報」のウェブサイトは8月10日、北京が冬季五輪の招致に成功し、張家口と共に2022年の冬季五輪を開催することになったと伝えるとともに、北京や河北省に隣接する張家口がスキー場として人気が高まると報じた。
政府系シンクタンクである中国国際経済交流センターの高級研究員、馬慶斌氏は、「いまこそ北京が周辺地域の発展を支援するときだ」と述べる。そして、大切なのは市場に大きな作用を及ぼさせることであると指摘する。
2022年冬季五輪で使用される多くの新会場は、張家口および北京郊外の延慶に建設される予定である。また、一般道路や高速道路、高速鉄道などのインフラ投資が加速され、自然資源の豊富なこの貧困地域を訪れる観光客の交通の便はさらに良くなるだろう。
北京・張家口冬季五輪研究センターの主任である陳剣氏は、開催地として北京が選ばれた2日目に行われたフォーラムにおいて、今後7年間、張家口の経済成長率は10%を超えると予測した。同市の昨年の成長率は5.2%だった。10%成長が続けば、冬季五輪が開催される2022年までに張家口の一人当たりGDPは全国平均に達することになる。 陳剣氏は「持続発展できるかどうかがカギとなる」と述べる。同氏は、張家口の自然環境は「北京・天津・河北省」の中で最も良いと指摘した上で、「7年後も最も良いことを望む」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年8月30日