蘭新鉄道の第二複線新疆区間は計710キロメートルで、▽1度に建設された距離が世界一の高速鉄道▽高原地帯に建設された世界初の高速鉄道▽強風地帯を通る世界初の高速道路--など、多くの「世界一」を持つ。
風は高速鉄道にとって大きな試練となる重要な要素だ。蘭新高速鉄道は、煙墩強風地帯、百里強風地帯、三十里強風地帯、達坂城強風地帯という4つの強風地帯を経由する。中でも百里強風地帯、三十里強風地帯の風力は強く、一部区間では風力が8級(約17 m/s)以上の日が年平均208日間に達し、最大風力は60 m/sに達する。中国および世界において、鉄道の強風被害が最も深刻な地域のひとつだ。