米調査会社ACニールセンがまとめた最新の研究結果によると、ネット利用者の急速な増加、スマートフォンの急速な普及、インターネットの持続的浸透などを受けて、中国は世界最大の通信販売市場になったという。今月8日に行われたニールセン第4回中国消費者フォーラムでは、ニールセンの専門家たちが「オンラインとオフラインの融合を実現し、世界最大の通販市場で勝利を収める」というテーマに添って、中国小売市場に対する最新の考察を共有した。人民網が伝えた。
消費者がどこでどうやって買い物するかを決定づける重要な要因は便利さだ。ニールセンは都市発展の見通し、チャンネル開拓の現状、消費者のニーズに基づいて、「コミュニティ型の便利さへのニーズの潜在力をもった上位50都市」ランキングを作成。小売企業にとって、このランキングに名前の上がった50都市は、オフライン店舗開拓の有利なチャンスがある場所というだけでなく、オンラインとオフラインとの有機的な結びつきを実現させる潜在的な資質をもった場所でもあり、ここをよりどころにして、通販戦略を積極的に展開すれば、よりスピードの速い流通を実現し、より多くの商品の選択肢を提供する上でプラスになる。
ニールセン中国法人の李昕副総裁は、「中国の消費者はオンラインのキャンペーン活動に参加することが好きで、通販で商品の選択肢がより多くなることを喜ぶ。オンライン消費は日に日に多様化している。企業にとって、通販限定商品を提供することが売上を伸ばす有効な手段になっている。ネットの浸透率と携帯電話の加速的普及が、小売市場全体の局面を変えつつある。中国のオンラインショッピング市場はすでに成熟しているが、引き続き非常に大きな成長の可能性があり、消費の潜在力はさらに発揮されることが期待される」と話す。