「新型大国関係」の構築は、中米両国が過去の経験を基盤とし、両国の国情と世界情勢を踏まえ、共に選択した戦略構想だ。新たなスタートを切るにあたり、中米の「新型大国関係」をどのように推進するか、どのように協力して世界平和と発展を促進するか、全世界が注視している。
「中米両国の『新型大国関係』を構築するには、正しい方向性を堅持し、一歩ずつ前進していく必要がある」。習近平国家主席は9月22日のシアトルでの演説でこのように指摘した。9月25日のオバマ大統領との会談では、中米関係の今後の発展に向け、6項目の重要な提案を行った。習主席の米国公式訪問期間中に、両国首脳は「新型大国関係」の構築に向け努力を続けることを確認、複数の重要項目についてコンセンサスに至り、中米の新たな大国関係を着実に推進していくことで合意した。
広大な太平洋には中米2つの大国を受け入れるに足る十分な空間がある。中米両国は、過去の争いとは異なる新たな道へ、大国間の調和や健全な競争、互恵協力に基づく新たな道へ踏み出そうとしている。中国の指導者は高所から大局を見通し、戦略的、長期的観点から中米両国の関係を捉え、「新型大国関係」の構築を提案する。