中米首脳は2013年6月、米カリフォルニア州のアネンバーグ旧邸で行った会談で、「新型大国関係」の構築に向け共に努力していくことで合意した。2014年11月には北京で、「新型大国関係」の構築を弛まず推進していくことを確認。6つの重点方針を基に関係構築を推進、衝突せず、対抗せず、相互に尊重し、協力的互恵関係を構築するという原則を徹底すると強調した。
習主席の今回の米国公式訪問は、中米の「新型大国関係」を一段と大きく発展させることが狙いだ。習主席は22日にワシントン州政府と米友好団体が開いた歓迎レセプションで演説を行い、中国の発展の方向性と中米の「新型大国関係」をどのように推進していくかについて、米国民にわかりやすく語った。オバマ大統領との会談では、中米関係の今後の発展に向け、6項目の重要な提案を行い、「新型大国関係」の構築に向け引き続き努力していくことを確認した。
中米両国の「新型大国関係」の構築は、非常に大きな意義がある。両国は現在、世界で最も重要な2大経済大国とされており、経済規模では世界全体の3分の1、人口では4分の1、貿易では5分の1を占める。両大国が衝突すれば、世界全体が受ける被害は計り知れず、互恵協力こそが世界の人々に幸福をもたらす。中米両国の新たな大国関係の構築は、大国の相互和平と人類の共同的発展に向けた新たな道を模索することであり、この取り組みは現在だけでなく豊かな未来にもつながるものだ。