長江経済ベルトは上海、江蘇、浙江、安徽、江西、湖北、湖南、重慶、四川、雲南、貴州の11省・直轄市を網羅。人口とGPD(域内総生産)は全国の40%以上を占める。
国務院発展研究センターの張軍拡・副主任も、「長江黄金水道」流域の各省で発展の度合いにばらつきがあるからこそ、経済の大きな相補効果が見込めると指摘。「黄金水道交通インフラの整備を推進し、産業発展や生態保護などの政策で上流、下流地域の協調性を強め、地域経済の一体的な発展を促し、東・中・西部の調和的な発展につながる」と語った。
長江経済ベルト発展戦略の推進にともない、エリア内で巨額な投資が生まれる。長江経済ベルトエリアの人口は6億人に上り、域内GDPが全国の45%に相当する。ある機関は、今後の投資額が数兆元に膨らむと試算。軌道交通の整備を一例にすると、2020年までにエリア内の高速鉄道、都市間鉄道の延長はそれぞれ9000キロメートル、3000キロメートルに上り、路線の新規開通で高速鉄道車両480編成、都市間鉄道車両2500編成の需要が見込まれている。さらに、既存路線の利用者の増加も、鉄道設備の需要拡大を後押ししそうだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年9月29日