中国財政部の楼継偉部長はこのほど、世界銀行の投票権改革での進展について、世界経済ガバナンスの改革における手本を示したと評価、中国側は投票権改革と増資のロードマップが各国のコンセンサスを得られたことを歓迎すると述べた。また、具体的な取り組みに関する各国の早期合意を期待するとし、投票権の割合は世界経済における各国の相対的地位をありのままに反映すべきとの見解を示した。
世界銀行と国際通貨基金(IMF)はペルーの首都リマで10日、加盟国の財務相らで構成する合同開発委員会を開催、楼継偉部長はその席上で上記のように述べた。国連の潘基文事務総長も特別ゲストとして出席した。
会議では、世界経済の成長は依然として弱く、今後しばらくは経済の下振れリスクが上昇するとの見方が示された。世界銀行とIMFに対して、リスクと脆弱性の監視を強化し、反周期的なマクロ調整作用を充分に発揮、加盟国の経済成長と経済の強靭性向上を支援するよう勧告が行われた。