胡鞍鋼氏は、「今回の目標は戸籍管理制度を『一国一制度』に統合することだ」と語る。非農村戸籍人口と農村人口を中小規模都市や建制鎮に段階的に移転させ、条件に合う農村人口の需要に基づき徐々に戸籍付与を推進、都市・農村の基本公共サービスの均一化を図る必要があると指摘。先ずは、農村戸籍と非農村戸籍の「一国二制度」を廃止し、都市と農村の統一戸籍制度を構築。「居住証制度」を全面的に実施し、居住者全員がその都市に相応しい基本的な公共サービスを等しく受けられる制度を整備する。次に、2020年までに都市戸籍を持たない約1億人の農村からの移住者とその他の居住者への戸籍付与を目指し、都市の規模別に推進していく。
専門家は、戸籍制度改革は国家の公共財だとの見方を示した。国家を抜きにして語ることはできず、ルールに則った適切な介入が求められるうえ、中央政府の合理的な判断が重要となる。中央政府は適切な介入を通じて、改革にかかるコストを合理的に分担、改革で得られる恩恵を分かち合うことも、戸籍制度改革推進のカギになるとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年10月19日