これらの大型契約のほかに、さらに重要なのは、中国が英国北部の振興投資計画に深く参入する見通しとなったことだ。
両国首脳が出席した中英工商サミットでは、実業家に強い「ポジティブ・エネルギー」が伝わった。今回の中英工商サミットに参加した中国企業は150社を超える。習主席はサミットで、中国の不変的な対外政策と、互恵的共同発展の原則を強調した。
英国側も中国首脳の訪英を機に、北部経済の振興を図りたいもようだ。同地区は産業革命発祥の地とされているが、近年は地域経済再興に向け外部からの投資の必要性が急激に高まっている。
二国間をめぐる重大な提案については、中国側の「一帯一路」構想と、英国側のインフラ投資計画、「イングランド北部の経済の中心地」展開に向けた協力について、両国が相互に強い興味を示している。既存の枠組みのなかで中英インフラ連盟について検討し、中国・EU共同投資基金と相互乗り入れプラットフォームをリンクさせ相互接続の方法を模索したい考え。そこには中国側と欧州投資銀行(EIB)協力支援も含まれる。