AIIBに関し、シンポジウムに出席したAIIB準備作業チームの陳歓・副リーダーは、年内開業、来年から運営開始というスケジュールに基づき、準備作業が順調に進められていることを明らかにした。AIIBは「効率的、廉潔、グリーン」をモットーにする。「『効率的』とは、組織の巨大化を図らず、業務や組織構成において既存国際機関の経験を充分に活かすこと。『廉潔』は多国間開発銀行としての必須条件。『グリーン』は、環境保護プロジェクトなどへの支援強化を意味する」と陳氏は解説している。
AIIBの投資プロジェクトはエネルギー、交通、都市整備、物流などが中心になる。ただ、固定観念に縛られず、教育や衛生といった収益性の高い分野に投資することも視野に入れているという。
また、財政部国際財金合作司の鄭権・副司長はシンポジウムで、「中国は国内立法機関によるAIIB投資協定の審査・承認手続きを急いでいる。年内に開業できる見通し」と述べた。BRICS銀行に関しては、「一出資者として、ほかの出資者と共同で、早期に業務が軌道に乗れるように努め、地域の相互連結、発展途上国のインフラ整備に貢献したい」と意気込みを語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年10月29日