中国経済の構造転換は痛みを伴う長い過程だ。しかし、構造転換が進むなか、中国の中間層をターゲットとする企業が台頭。新たな「勝者」として注目を集めている。海外メディアが伝えた。
米『ウォール・ストリート・ジャーナル』(電子版)は26日付の記事で、こうした企業が中国の中間層消費者のニーズに応えていると指摘。鉄鋼、不動産といった旗艦産業が困難な状況に陥る反面、経済活動で中間層は存在感を増している。
記事は、足元で中間層はまだ経済成長をけん引するほどの財力を有していないものの、スポーツ用品の米ナイキ、コンドームを製造・販売する日本のオカモト株式会社など、様々な外国企業の利益成長を後押ししているとの見方を示した。
中国のスポーツ、フィットネスブームにナイキが潤っている。今年9月に発表された四半期決算では、中国向け販売の拡大が寄与し、23%の増益を達成。エリア別を見ると、中国での増収率が全体で首位に躍進している。