今年第3四半期の中国のGDP(国内総生産)成長率は上半期の7%から6.9%に低下。一方、経済成長に対するサービス業の寄与度は上昇している。国家統計局のまとめによると、今年1-9月でGDP成長率に対する寄与度は、卸売り・小売、ホテル・飲食などを含めたサービス業が2ポイントを超え、工業を上回る水準となっている。
また、不動産市場が低迷し、固定資産投資と鉱工業生産(付加価値ペース)が軟調に推移するなか、中国の小売売上高は月を追うごとに伸び率が加速し、1-9月で10.5%増を達成。なかでも実物商品のオンライン販売は34.7%増を記録している。
S&Pソブリン格付のシニア董事・陳錦栄氏は、「中国経済のリバランス化が進むにつれ、経済成長に対する消費の寄与度をさらに引き上げなければならない」と指摘。消費・サービス業の持続的な成長には、所得分配制度改革の推進が必要との見方を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年11月4日