家電製品のエネルギー効率向上をめざす中国の「省エネ家電の『トップランナー制度』実施細則」がこのほど、国家発展改革委員会(発改委)の公式サイトで発表された。今回発表された「細則」の対象は、薄型テレビ、家庭用冷蔵庫、エアコンとう3つの製品で、2013年6月に「省エネ家電向け補助金制度」が終了して以来の新政策だ。ただ、今回の「省エネ家電トップランナー計画」は、関連製品に政策的なインセンティブを付与するもので、これまでの国による補助金交付制度とは異なる。
■テレビ、冷蔵庫、エアコンの3製品が「省エネトップランナー」の対象に
今回の「省エネ家電トップランナー計画」は、発改委と中国工業・情報化部(工信部)、国家質量監督検験検疫総局(質検総局)の3つの部局が共同で推進する。
今回対象となるのは、薄型テレビ、家庭用電気冷蔵庫、家庭用エアコンの3製品。冷蔵庫は、500L以上のモーター駆動コンプレッサ式家庭用冷蔵庫に限定する。薄型テレビは、◇通常の電力供給網システムの電圧で正常に動作が可能で、◇地上波、ケーブル、衛星または他のアナログ、デジタル信号を受信し、データを再現することを主な機能とする、◇待機電力消費量が0.5W以下の液晶テレビ、に限定する。家庭用エアコンは、◇空気冷却式コンデンサ、全密閉型速度制御式モーターコンプレッサを使用、◇定格冷房能力が14000W以下、◇気候類型がT1タイプの速度制御式ルームエアコン、◇いわゆるインバータエアコン、に限定する。