国家行政学院の竹立家教授は「これは中共の政策決定の高い透明性を示すと共に、提言が各方面の共通認識を汲み取り、最大公約数を得たことを示している」と指摘。汪氏は「広範に意見を求めることは全党・全国の知恵を集めるだけでなく、提言をより実情に合ったものにすることができる。これを踏まえて形成された計画提言は十分に価値あるものだ。例えば2万字余りのこの提言は、具体的政策以外に5大発展理念も打ち出し、それを実現するうえでの重点も詳しく明らかにした」と述べた。
汪氏は「これは提言の大きな目玉だ。中国は今後この5大発展理念に従って初めて、過去の発展において存在した問題を克服することができる」と指摘した。中国(海南)改革発展研究院の遅福林院長は「5大理念を用いて中国の中長期的発展を先導することは計画指導思想の重大な革新であり、第13次五カ年計画の策定に対して指導的役割を持つだけでなく、発展理念と発展モデルの深い変革だ」と指摘した。
専門家は、指導的文書として提言が具体的指標には余り多く触れず、「2020年までに国内総生産と都市・農村部住民の1人当たり所得を2010年比で倍増する」としたことに注目している。
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