足元で地域間や、都市部と農村部の格差は依然として大きい。地域の協調的な発展を促す制度や体制もまだ完全に整っていない。◇発展度合いが全国平均レベルを下回っている地域での「小康社会」の実現をいかに確保するのか、◇資源や資金などが発達地域への過度の集中による発展が遅れている地域に対する不利益を回避するのか、◇粗放的発展という過去のパタンをいかに断ち切るのか--。その解決に繋がる唯一の道は、地域の協調的な発展を実現することだ。
地域間で協調のとれた発展体制を築き、五中全会で示された4つの課題を乗り越えることは、「小康社会の全面的実現」の真の中身であり、中国経済の成長ポテンシャルの拡大にも繋がる。国民生活においても、経済成長においても、重要な課題だ。
社会全体を一つにまとめ、全国民が一致団結して発展を推し進め、成果を分け合う--。協調的な発展が果たす効果はこれまでの経験でも一目瞭然だ。「十三五」を迎え、「小康社会」の全面的実現はラストスパートに入る。地域の協調的な発展の推進は、油断が禁物だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年11月9日