日本初の国産ジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」が11日、初飛行を成功させ、世界市場の開拓に向け第一歩を踏み出した。新華網が伝えた。
▽計画から4年遅れの初飛行
MRJは三菱重工傘下の三菱航空機が開発した双発のリージョナル・ジェット旅客機で、90席クラスのMRJ90と、70席クラスのMRJ70の2種類からなる。
初号機は11日に愛知県名古屋空港から離陸し、約1時間後に無事帰還、着陸した。三菱航空機は初飛行の模様をネット上で生中継した。
MRJは日本が第二次世界大戦後初めて開発したジェット旅客機だ。国産旅客機の開発は、約50年前に三菱重工などの日本企業が共同で開発したプロペラ旅客機「YS-11」以来となる。
MRJは中国のジェット旅客機ARJ21「翔鳳」と乗客定員がほぼ同じだ。「翔鳳」の初号機は今月末あるいは来月初旬に中国商用飛機有限責任公司(中国商飛)から成都航空公司に納入される。
三菱重工は2008年にMRJの開発に着手し、三菱航空機を設立した。当初の計画では2011年にMRJの初飛行を予定していたが、設計の変更などが理由でスケジュールが幾度も延期され、昨年10月に1機目が完成した。