アベノミクス「新3本の矢」はどこまで飛ぶのか?

アベノミクス「新3本の矢」はどこまで飛ぶのか?。

タグ: アベノミクス

発信時間: 2015-11-16 17:18:16 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

アベノミクス「新3本の矢」の目標に焦点を当てると、「子育て支援」と「社会保障」の政策強化は、確かに正しい。少子高齢化が日本経済の病巣となっていることは疑う余地がない。だが、残念なことに、安倍首相の今回の改革は、かじれる「中身」がなく、ほぼ全てがかじれない「骨」ばかりだ。たとえば、日本の合計特殊出生率は1.4で、ここ20年間ほぼ横ばいで推移しており、すぐに変化を起こすことは難しい。また、安倍首相は、名目GDP総額を600兆円に引き上げるという目標を掲げたが、これを2020年までに達成するためには、年平均3%以上の成長率を実現しなければならない。一方、過去20年間のGDP年平均成長率は0.3%にとどまっている。

財政難は、改革の足かせとなる原因のひとつとなっている。2015年年初時点の国債残高は、GDP総額の約2.5倍に相当する1053兆円に達し、「借金して食いつなぐ」ことが、日本の財政のニューノーマルとなった。国際的な信用を維持するため、日本は予算規模の制御に務める一方、ひっそりと予算を補充した。ムーディーズなど世界三大格付け機関はこのほど、申し合わせたかのように、日本国債の格付けを引き下げた。

安倍内閣は現在、企業に期待を抱いている。引き続き賃金の上昇を企業に求めたことに続き、毎月1回「官民対話」会議を開くと発表、国内投資を増やすよう企業に圧力をかけた。だが、日本企業は、国内の投資環境を有望視しておらず、相変わらず海外に目を向け続けている。統計データによると、2014年の日本企業による海外M&A総額は14兆円という過去最高を記録した。これは、国内設備投資総額の3倍に相当する。

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