麦教猛・広東省恵州市長は18日、市内で記者会見し、「環境を経済発展の代償にしてはならず、環境基準を満たさない企業のプロジェクトは許可しない。今年1~9月には全体の10.2%に当たる134件のプロジェクトを却下した」と述べ、環境保護を重視する市の姿勢を強調した。
麦市長は「恵州は昨年の『全国都市空気質量ランキング』で5位、今年上半期では3位だった。恵州にとって環境は最大の優位性であり、経済と環境の両立を重視している」と述べた。
下押し圧力が強まっている経済情勢については「恵州の経済は引き続き健全で比較的速い発展を保っている。今年1~9月の全市の生産総額は2284億2000万元(約4兆4157億円)で、成長率は広東省第2位の8.8%だった」と自信を見せた。また「世界経済の一体化と国際化のプロセスは絶えず加速している。中国の『一帯一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)』と自由貿易区の発展戦略に伴い、対外開放の全面的な深化は今までにないチャンスと空間をもたらしている」と今後の発展にも期待感を示した。
恵州は珠江デルタ経済圏の一角で、面積は約1万1300平方㌔、人口は約473万人。電子機器や石油化学関係の企業が多く立地しており、昨年の生産総額は3000億元(約5兆8032億円)を超えた。(文=四谷寛、写真=魏堯)
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年11月19日