一方、「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)戦略を推進する中国にとって、欧州の内陸部に進出するために中東欧諸国が「経済回廊」と「物流センター」の役割を果たす。こうした需給の相補関係が、中国と中東欧諸国が協力を深める基盤を築いた。
統計によれば、2010年から14年までの5年間で、中国と中東欧16カ国との貿易額は439億米ドルから602億米ドルに増加している。ただ、依然として中欧貿易額は10分の1に過ぎない。協力を拡大する余地は非常に大きい。
中国の王毅・外交部長が10月にチェコ、ポーランド、ブルガリアの3カ国を訪問した際、「互いの経済発展に顕著な相補性があり、双方にとって協力の必要性が高い。特に、中東欧諸国の経済は成長期にあり、新興国も数少なくない。このため、中国と中東欧諸国の関係が、中欧関係においてますます重要になっている」と指摘した。