A株復活のきっかけとなる軍事工業 軍事工業に対する資金の証券化により、市場も動き出している。11月20日までに、市況アプリにおける軍事工業分野の株は70.55%上昇。2013年以来、連続して年間50%以上の上昇となり、上海株式市場の牽引役となっている。
ファンドマネジャーの李軒氏は、軍事工業科学研究院は国有企業改革の本丸であり、先端軍事技術、エリート研究グループ、巨大な収益性という特徴を持つと解説する。国家の後押しがあるならば、軍事工業グループは科学研究院が経営する各種業務を関連上場企業に注入できるため、株価の大幅な上昇が見込めると指摘する。
また業界関係者は、中央軍委改革工作会議は国防工業に中長期的な利益を与えると見ている。会議において習近平氏は、「組織の簡素化と効率の向上」の原則を堅持している。軍隊を30万人削減し、組織と非戦闘組織の簡素化をすることで、軍隊の精鋭化、効率化を進めるとしている。国防科学技術の発展は、基礎力とリーダシップを必要とする戦略的な工程である。それは突破口を明確に捉え、ビジョンを明確にし、先見性と先導性、探索性を強めた重要な技術研究であり、新たなコンセプトの研究でなければならない。積極的に軍事技術競争で優位に立ち、戦闘力増強の貢献率を高めるイノベーションを発揮しなければならない。