こうした変革は、アジアインフラ投資銀行(AIIB)からもたらされた圧力によるものだという。日本では、中国が各国のニーズに応じて打ち出したAIIBや「1ベルト、1ロード」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)の建設などが、円借款の求心力を引き下げていると考えられている。日本はこれまで、各国に円借款を提供することを通じて地域内での影響力を維持し、日本の製品と技術の輸出をリードしてきた。だがそうした影響は徐々に弱まりつつある。
日本の時事通信社は、インドネシアの高速鉄道プロジェクトの入札で日本が中国に敗れたことについて、円借款政策が厳しすぎたのが主な原因だったと報じた。
今回の円借款条件の緩和は、日本政府が迫られて行った変革だったと言える。劉氏の指摘する通り、ある意味では、AIIBの創設によってアジアのインフラ建設の環境とルールは変わり、アジアは、開放的で良好な競争が可能な投融資の時代に入ったと言える。
▽隠された目的
日本の円借款条件緩和の目的は単純なものではない。そのねらいを知ろうとすれば、AIIBが出現する前の状況から考えなければならない。
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