中国の鉄道車両大手・中国中車傘下の株洲電力機車有限公司は15日、中国からエチオピアに輸出する鉄道車両で、第一陣の電気機関車22台がジブチ港に到着したことを明らかにした。エチオピアとジブチの国境を跨ぐ電気鉄道に投入される見通し。
エチオピア鉄道公社の責任者は、「中国の鉄道車両は、竣工・開通を控えているエチオピア~ジブチ国際鉄道にとって重大な意味を持つ。鉄道の運営に向けて強固な基盤を築いた」と語った。
エチオピア~ジブチ国際鉄道は全長850キロメートル。うちエチオピア国内を走る鉄道は681キロメートルで、同国経済の大動脈となる見通し。中国中車株洲電力機車有限公司が製造した出力7200キロワットの貨物輸送用電気機関車は3500~4000トンの貨物列車を牽引できる。エチオピアの輸出産業を支えるコーヒー、ゴマなどの輸送で重要な役割を果たし、経済面で隣国・ジブチとの協力強化にも大きく寄与する。